ホリデーシーズン到来で、ワシントンもだいぶクリスマスムードになってきました

だから、というわけではないのですが、今日は会社帰りにMacy'sへ。
お目当ては、ランコムのGWPです。GWPとは「Gift with Purchase」の略で、商品をいくらか買うとついてくるおまけのこと。化粧品業界ではとてもよくある販促手段で、ランコム、クリニーク、エスティーローダーが3大GWP提供ブランド、と言われています。(という記事をどこかで読んだ気がする。)
日本だと、クリスマスコフレ
のような形で購入する形だと思いますが、それと同じくらいのボリューム&品数のセットがおまけでついてくるのがアメリカの太っ腹なところ。
今回のお目当ては、このセット。$35以上商品を買うと、もらえます。

豪雨の中、傘がおちょこになったりしながらもめげずにMacy'sはランコムコーナーにたどり着くと、インド系の可愛らしい店員さんがさっそくGWPのアピールを開始。「ありがとう、でもGWP目当てで来たの!買うものも決まってるし」と言って、ほしいリキッドファンデーションの名前と色の番号を言うと「おっけー。ちょっと待ってて」と店員さん。
そそくさと目の前で商品の入った引き出しを開け始めたけど、なかなか見つからない模様・・・。「あ、あった!」と言って持ってきてくれたのを開けると、ボトルの形がちがうじゃん。。
まあ、こっちではよくあること。そしてまた再度ごそごそ。なんだか整理されていないご様子で、引き出し5、6箇所をあっちこっち開けている。そして持ってくるたびに一緒に箱を開け、「あー、違う色!」、「あー、またさっきと同じでボトル違い!」と、まったく進捗せず。おみくじじゃないんだから、ねえ、なんで・・・。たかだかファンデーション1本探すだけなのに。
彼女、自分の手には追えないと判断したのか、メガネをかけたベテランっぽいブラックの店員さんを呼ぶ。人員が倍になったところで再びごそごそ。すでに来店から10分以上経過。大雨警報も出てるから早く帰りたいし、「また明日来ようかな」と言うと「このキャンペーン、昨日と今日だけなの」、と哀しそうな顔をするお姉さん。がーん。
「わかった!システムで探せばいのよ!」と名案を出したのはブラックの店員さん。さすがベテラン。在庫チェックをしにレジ端末に向かいます。えー、単品検索なのにそんなに時間かかるか・・・?という時間経過後、「あった!」。わーい、と喜んでいると「この店舗のどこかにあるはずよ!問題は、場所がどこかってことよね。」・・・。
いつの間にやらヒスパニック系の若い店員さんも加わり、総勢3名体制で捜索再開。いまや捜索範囲は在庫をストックしておく引き出しだけではなく、店舗全体。ディスプレーまでくまなくチェック。ベテラン店員さんが、わたしの探しているタイプのファンデーションが色ごとにずらっと並べてあるゾーンをチェックし始め、一個一個ひっくり返して色を点検していくと・・・「あった!」。今度はほんとうにほんとう。やったー!ものすごい達成感。客として見てただけだけど。
よかったあ、とお財布を出そうとすると、「ちょっと待って。箱がいるのよ」と。「箱なんていらないです」と言うと、「箱がないと商品のスキャンができないのよ。ほら、バーコードついてるから」と。えー。もう一人のヒスパニック系の店員さんが探しに行ったというので(なんで箱単体はあるんだろう?)、ふたたび待ち体制。「すぐ戻ってくるわよ」といわれたけどアメリカンの「すぐ」は当てにならないのは重々承知しているので、「ちょっと図書館行ってくるわ」と言い残していったん撤収。
図書館で借りてた本とDVDとオーディオブックを返却し、戻ってくると、はじめのインド系店員さんが「箱、きたわよ~!」とめっちゃうれしそう。こちらもそうかそうかとうれしくなって、やっと無事お買い上げ。どうやら、担当者を入力する箇所があって、まあ担当した人の成果になるのか、インド系店員さんとベテラン店員さんが譲り合っている。どうやらインド店員さんのお手柄になった模様。いやあ、3人の努力のたまものだよ。と思い、「いろいろ手を尽くしてくれてありがとう!」って言って帰ってきました。いい客だ、わたし。。
たった化粧品1品買うだけにこれだけのドラマがあるのはアメリカならでは。ほしい、って言ったものがすっと正しく出てくる日本の化粧品カウンターに行ったら、もの足りなく感じるかな??
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