ロッキーホラーショー(ライブ!)
70年代のイギリスのロックミュージカル、ロッキーホラーショー。アメリカでは、このカルト的な(という割にはよく知られている)映画は、参加者が歌い、踊り、映画とインタラクティブに交流する一大参加型イベントだと聞いていたので、ぜひ一度いってみたいと思っていました。
地味だけどさすがに首都、ワシントンDCにも、この映画を定期的に上映している映画館があります。以前、ショートフィルムフェスティバルでボランティアをしたE Street Cinemaです。
秋頃は2週間に1回、金曜と土曜の真夜中(午前0時開始!)に上映していて、ハロウィンの日に突撃したのですが、当日チケットを買おうとしたのはやはり甘く、Sold outで見られずじまいだったのでした。。そのときはハロウィンらしく、主人公のロッキー(金髪×筋肉ムキムキの青年)や、若き日のスーザン・サランドンが演じたジャネット(ほぼ半裸)のコスプレ(というか露出?)をした人がずらっと列をなしていて、迫力負けして退散してきました。
今年に入ってからは2週間に1回だった頻度がなぜか1回に減っていたので、オフシーズンにちがいないと踏んで再度チャレンジ。どこの映画館でも同じなのかどうかはわからないですが、E Street Cinemaでは、「シャドウキャスト」といわれる人たちが出演します。彼らは映画のスクリーンの前で、登場人物と同じ格好をして歌ったり踊ったりしてくれる人々。別にプロでなくてもある程度歌って踊れればキャストになれるみたいで、歌も踊りも決して上手とはいえない(ふとっちょの)男子女子が一所懸命踊ってました。あー、この、完璧じゃないのに出てきちゃう感じ、アメリカンでいいですね
ところで、この映画には、「この場面のときはこのしぐさをする」などのいろいろなお約束があります。結婚式の場面ではお米を投げたり、主人公カップルが雨に振られるときは新聞紙を頭にかけたり、パーティの場面でクラッカーを鳴らしたり。われわれは初挑戦だったので、事前にサイトでじっくり学習。もっていくものも少しずつ調達してました。
しかし、E Street Cinemaでは、こうした小道具は「持ち込み禁止」で、代わりに会場で小道具セット(prop bag)を2ドルで売っていることが判明。それから、お米やライター(ほんとはろうそくに火をつける場面で一緒にやるらしい)、水鉄砲も禁止。
小道具セットには、新聞紙、トランプ(どこかのタイミングで投げる)、ゴムの手袋(フランケン・フルター博士がぱちんぱちんとやるときに一緒にやる)、吹くとぴろぴろ音が鳴る紙の笛(パーティの場面)、トイレットペーパー(どこで使うの?)などなどが入っていました。
体験型イベントがお初の人は挙手させられ、その印としてキャストの人に赤い口紅でおでこにチェック印を描かれます。わたしたちももちろん、でっかく描かれました。この時点ですでに妙なテンションがあがってます。印を描かれてない人も結構いたのですが、彼らはリピーターってことですよね。すごいなあ。
この映画、はじめはノリノリの曲が多くてハイテンションに進むのですが、まあ、一緒に歌ったり踊ったりするにはちょうどいいですね。小物を投げたり、キャストのみなさんに促されて掛け合いをしたり、立ち上がって踊ったり(『Time Warp』って曲のところで)してるうちに疲れてくる&眠くなってくるので、残り1/3くらいは半目でうとうと。
もとの映画がお好きな方には一度体験してもらいたいです。わたしは映画を2回みただけで参加しましたが、「歌もせりふも全部覚えてる!」って友達もいます。ごくたまに日本でもやってるみたいなので、機会をみつけてぜひぜひ
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