ナショナルギャラリー西館&アフリカンアート美術館
近現代美術の東館ばかりに行っていたナショナルギャラリーですが、本日やっと、メインである西館めぐりをしました。
スタートは、メインフロアのロタンダから。
ここは、ガーデンコンサートのときに並ぶのでたまに来ます。実は昨日も『Vivaldi Project』というタイトルで、ヴィヴァルディおよび彼の同時代の作曲家の室内楽を演奏するコンサートがあったのですが、いつもよりすごい人気で、この円をぐるっとまわってまだまだ先が見えなくなるまで人が並んでいました。
ガイドさんが説明してくれるツアーもありますが、今回は時間が合わなかったので、オーディオガイドを借りました。ほかの美術館だと有料なことが多いですが、さすがスミソニアンだけあって、常設展の分は無料。ラファエロの描いたマリア様のモデルが男性だったり(当時は女性がモデリングするのが不謹慎だと思われていたから)、木版の両面に絵が描いてあるタイプのものは、普段から飾っておくのではなくて特別の機会に出してきて展示することを想定しているつくりだとか、小ネタが満載で楽しかったです。休日なのに人があんまりいないのもゆったりしてよかった。昔大阪にフェルメール展見に行ったときは人が鈴なりすぎて絵がほとんど見えなかった記憶があるのですが、こちらのフェルメールは余裕でじっくり見られました。
こちらが西館と東館をつなぐカフェテリア。右手は滝です。この名前を取って、カフェの名前も『カスケード(滝)・カフェ』。ここのエスプレッソマシンは壊れていることが多いのですが、運がよければラテを頼みます。なければ普通のコーヒーで。
ここに来たからには(って、昨日も映画(イタリア映画の『外套』を見ました)とコンサートに来たのですが)西館もチェック。
…と、新しく、西館側にもミュージアムショップができていました。主に企画展のグッズを売っているようです。
ただいまの企画展は『ヴェニス展』。巨大なゴンドラが人目を引きます。
おとなりの『ゴーギャン展』は準備中でした。
外に出まして、同じくナショナルギャラリー併設のガーデンミュージアム。ニューヨークよりは規模が小さいですが、こんな風にスケートリンクになってます。
こちらがお気に入りの一品。立体に作られているのか、ふつうの1枚板なのかいまだにわからないのですが、通り過ぎながら眺めていると、建物の形がどんどんゆがんで見えます(!)
モール(芝生を植えてある広場)を超えて南にいくと、季節限定らしきメリーゴーランドが出現してました。
並んで順番を待つ子どもたち&ママたち。寒いけど、楽しそうな歓声。
小さな庭園を抜けて、本日の次の目的地、アフリカンアート美術館へ。こちらもスミソニアンです。こぢんまりしたたたずまい。すぐ見終わっちゃうかな。
・・・と思いきや、これが地下3階まである広~いつくりでびっくり!中も新しく、展示方法も凝っていて、いい意味で予想を裏切られました。館内は撮影禁止だったので写真がお見せできないのが残念ですが、蛇のようにうねりながら柱に巻きつき、壁に溶け込んで消えていく大木を表現したアート、各種ポップな棺おけ(!象さん型とかNokia携帯型とか)など、なかなか楽しい展示でした。ミュージアムショップも洗練されていてよかったです。アフリカのファブリックで無造作に作られたぞうさんやきりんさん、可愛かったなあ。
この建物、また驚いたのが、地下3階でいろんな他の建物につながっていることです。お隣のサクラーギャラリーや、公園を隔てて位置する円形の案内所への通路があります。道中でも展示会をやっていたりして、スペースを有効活用しています。
フリーアギャラリーとサックラーギャラリーがつながっているという話は聞いていたのですが、ほかの建物ともこんなに密接につながっているとは知りませんでした。いやいや、何かあったらここに逃げ込めばいいかな、なーんて。
最後に、アフリカンアート美術館でもらってきたパンフレットの写真。スミソニアンの美術館はたくさんあるのでどうしても優先順位は低くなってしまうかと思いますが、少し変わったところを攻めたいという方にはおすすめです。
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