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DC APAフィルムフェスティバル

先週から凝りもせず、DC APA(DC Asian Pacific American)フィルムフェスティバルのボランティアをしてましたー。E Street CinemaでのTシャツ販促と、Freer Galleryでのちけもぎ。Freer Galleryはスミソニアンのひとつなので、図らずも「スミソニアンでボランティアをする」という野望が達成されました。(後から気づいたんだけど)

さて、一番おもしろかったのは『Macho Like Me』。韓国系の女性のワンマンショー、もとい、ワン・ウーマン・ショーです。単に見るだけの映画ではなくて、監督かつ女優のHelie Lee氏のライブパフォーマンス入り。のりかちゃんの元旦那(名前が出てこない)がやってたみたいな感じで、画面中のお父さん&お母さんとインタラクティブにやり取りをしたりします。

主人公のHeile Leeさんは韓国生まれのアメリカ人。北朝鮮に残された叔父さんの脱北を助けた体験を記した本で有名になり、オプラのショーで取り上げられたりしたのに、典型的な韓国人のお父さんとお母さんの願いはただひとつ、「結婚」。曰く、彼女のステータスは、「なんにも成し遂げてないけど、とりあえず22歳で婚約したいとこ」のステータスより低い。お父さんとお母さんがさんまちゃんのからくりビデオレターみたいな感じで登場して、

父 「そんな活動ばっかりしてないで早く結婚しなさい」

母 「そうそう、そのとおり」

父 「年はとっても若くはならないからなあ」

母 「そうそう、そのとおり」

でも、アジアの男性優位の価値観に納得がいかない彼女は、ふと「男性として生活してみよう」ということを思いつきます。彼女は若いころは白石美穂をちょっとクールにしたような感じであったであろう美貌の持ち主ですが、ぱったりとお化粧をやめ、長い巻紙をばっさりと切り、ジムに行って体をムキムキに鍛え、今までのデコラティブなアパートから別の殺風景なアパートに引越しまでして「25歳のハリー」としての生活をはじめます。ちなみに、ハリーという名前にした理由は、「どっちにしろ、両親は『Helie』という名前を正しく発音できた試しがないから、似てればなんでもよかった」。

晴れてすっかり男になった気分だったのに、男友達には「動きがくねくねしすぎ。表情が豊かすぎ」と指摘され、「顔や手をそんなに動かすな」と演技指導?されたり、女性であることを明かさずにバスケの試合に入れてもらったらへたくそなあまり「なんだこいつ?」と言われてボールをぶつけられて傷ついたり。

色々と考えさせられる映画でしたが、6ヵ月後、彼女の動きがかなり本格的に男性っぽくなってきたのが印象的でした。苦悩する表情には一種の渋さまで感じられ。ボーヴォワールは正しかった。女性らしさだけでなく男性らしさも社会的、後天的に作られるのかも。

彼女があくまでライブで展開したいそうで、DVD化の予定はないそうですが、観客大爆笑でめちゃくちゃおもしろいショーでした。

あとは、韓国からの養子がテーマの映画2本と、北米で暮らす広島・長崎での被爆体験者のインタビューをつづったドキュメンタリー『ヒロシマ・ナガサキ・ダウンロード』を見ました。重かったけど、よかった。友達に「見にきてね」と言われたので行ったら、彼、出演してました。普通にサラリーマンしてるのにすごいなあー。わたしもがんばろっと。。

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コメント

『Macho Like Me』、面白そうだなあ。
いつか見たいです。
私はスカートをはいて化粧をする時は女!って感じで楽しいんですけど疲れるので時々しかしません笑

なかなかでしたよー。
こんなに映画(ショー?)で笑ったの久しぶりかも。
お化粧楽しいよね。彼女も「絵を描く」みたいに表現してたけど、ちょっとそれに通ずるものがあるboutique

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