メリークリスマス
こちらはまだイブですが…みなさまのおうちにサンタさんが来たことをお祈りしています!
さて、重い腰をあげて、読書ログをつけたいと思います。すっごいひさびさすぎて、どこにいったかわからない本もいっぱい。とりあえず、記録が残っているもののみ。
冬の課題図書はアメリカの歴史の本と、山崎豊子の『沈まぬ太陽』全巻にする予定!せっかくだから年内に100冊めもマークしたいなあ。
あとは、『Super Size Me』の監督で有名なMorgan Spurlock氏の1時間TV番組シリーズを見つけたので、できるだけそれをいっぱい見たいと思っているところ。アメリカのことは表も裏も知りたいのでー。あとはオリバー・ストーンの『W』かな。友達に借りっぱなし
本はあいかわらず、柔軟織り交ぜ系です。
そして、いつにもまして日本の将来を気にかけております。ほんとに!!
【048】 『政党が操る選挙報道』 鈴木哲夫 ★★★★☆
自民党のコミ戦について。NTT出身の人がはじめたんですね。やっぱりワシントンDCがお手本。
【049】 『日本の社会戦略 世界の主役であり続けるために』
稲盛和夫×堺屋太一 ★★★★☆
戦後、日本はどうしてこんなに急成長できたのか!?といつも不思議に思ってたのですが、(だって異常ですよね!?)解の一部がわかった気がしました。沖縄振興に民間の観光プロデューサー、アラン・フォーバス氏を起用した件も面白く読みました。
【050】 『民主党が日本経済を破壊する』 与謝野馨 ★★★☆☆
民主党がだめなのはよくわかりましたが、だからといって自民党もね…。在外投票は楽しみであります。
【051】 『御手洗冨士夫 強いニッポン』 御手洗冨士夫 ★★★★☆
「世界から頭脳を集めたほうがいい」に大賛成。もっと海外の頭脳に門戸を開こう。日本人は確実に減るのだし。
【052】 『オバマのすごさ』 岸本裕紀子 ★★★☆☆
当選した後に「オバマの選挙には勝つための全てがあったのである」って言われても、なあ。結果論だし。と、最後まで思ってしまい、入り込めませんでした…。スピーチライターや随行秘書を20台の人たち(20台前半の人を含む)っていうのはすごい。
【053】 『これ一冊で世界の大変化がわかる!』 竹村健一 ★★★★☆
イランはシーア派、周辺はスンニ派なので、イランの脅威をあおり、周辺国に軍事システムや武器を売り込んでいる。ポーランドやチェコにもイランの脅威をあおり、売り込み。
【054】 『それはないでしょ?日本の政治』 菊池信輝 ★★★☆☆
不勉強すぎてほんとうに新自由主義政策(福祉国家解体、自己責任型社会)がいいのかどうかわかりませんが、小泉さんは感覚的に受け付けなかった。アメリカの未来を見るようで。こわいよ完全自己責任型社会。かといって、社会主義的民主主義を継続できるほどお金が残ってないのはわかってるけど。悩ましいですね。
【055】 『ニューヨークで暮らすということ』 堀川哲 ★★★★★
えー、これも絶版なんだ、いい本なのに…。合法に、あるいは違法にアメリカに「移民」してきた人たちへのインタビューが中心です。資本主義を突き詰めた完全自己責任の国、アメリカ、しかもNYで暮らすことの厳しさがあぶりだされます。守られた立場や一時的な滞在ならいいかもしれませんが、よっぽどの決意がない限りサバイバルは厳しいでしょう。
【056】 『9.11ジェネレーション 米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」』 岡崎玲子 ★★★★☆
秀才女子高生が書いたアメリカ体験記。今はジャーナリストになってるらしい。ルーズベルトの伝記が英語でかかれたときとスペイン語でかかれたときの大きな差なんて、いかにもありそうだ。『アラバマ物語』みなきゃ。
【057】 『ホワイトハウスの職人たち』 マイケル・ユー ★★★★☆
ワシントンDCで大統領のためにはたらくお菓子職人、散髪屋さん、スーツ職人、などなど。観点がおもしろい!スーツ職人のジョルジュ・ド・パリのお店は650 14th Streetにあるそう。ホワイトハウスの近くですね。
【058】 『たけしの20世紀日本史』 ビートたけし ★★★★☆
高校で日本史取ってないから中学までの知識しかないわたくし。びっくりするくらい日本史を知りません。という意味ですごく参考になりました。年表つき。
【059】 『なぜ中国は日本にケンカを売るのか』 孔健 ★★★★☆
日中摩擦を考える際に、お互いの文化・思考のベースを知ることは大事だと思います。中国人は死霊の復活を信じるとか。だから靖国神社が大問題になるんだね。日本人は「謝ったんだからもういいじゃん」って思いがちだけど。あとは、黒龍江省ってそんなに田舎なのか…。そこ出身の友達がいるんだけど。失業率が一番高いとのことですが、彼女は裕福そうだった。
【060】 『キヤノンとカネボウ』 横田好太郎 ★★★☆☆
両方の大企業に勤務した、普通のサラリーマンの方のお話。結果論かもしれないけれど、企業文化からして、カネボウは昔の栄光にしがみつき、新規事業に厳しかったこと、などが浮かび上がる。でも実はコスメ(基礎化粧品ではなくメイクアップ製品)は、カネボウが世界で一番好きです!エスプリーク・プレシャス最高
【061】 『米百俵』 山本有三 ★★★☆☆
やっぱり演劇で見てみたいですね。しかし教育に力を入れよう!というのには賛成。ODAでもよく言われます。飢えている人には魚をあげるより、魚の釣り方を教えてあげたほうが長期的にはためになる。今、教育を受けている若い人には、自分で考える力はもちろん、発信力を身につけてほしいな。日本人はいいものをいっぱい持っているのに外に伝える能力が低すぎる。もったいない。
【062】 『トラウマの国ニッポン』 高橋秀実 ★★★★☆
みんなどっちに向かって走ったらいいかわからないんでしょうね。迷える同士。笑いたいけど、笑えない。
【063】 『やせれば美人』 高橋秀実 ★★★☆☆
作者の奥さん(80キロ)の人に「No」と言わせないキャラが鮮烈です。「村上春樹の小説に登場する人々は自分をコントロールできる人ばかり」というくだりに納得。・・・だからわたしはハルキ作品が苦手なのだと思いました。ちなみに、アメリカ人は春樹好き多いです。
【064】 『薬指の標本』 小川洋子 ★★★☆☆
何が得られるか、というわけではないけれど、雰囲気があって素敵でした。最後どうなったかよくわからないところも含めて。フランス映画の原作になったというのも頷けます。
【065】 『レター教室』 三島由紀夫 ★★★★☆
登場人物がすごい自由人ばっかりでびっくりした。昔読んだのに、内容をまったく覚えていなかった自分にもびっくり。各人のむき出しのエゴが『家政婦は見た!』の辛らつさを想起させます。ちなみに、何かを断りたいときには「のがれがたい先約があって」というのが正しいのだそうです。
【066】 『彼らの流儀』 沢木耕太郎 ★★★★★
いつまでも読んでいたい感じ。終わらせるのがもったいない。彼の本、先日の帰国時に追加で購入してきましたが、読みたいのにもったいなくて読めません!!!アメリカで任期のコラムニスト、ボブ・グリーンの紹介もありました。読んでみます。
【067】 『適当論』 高田純次 ★★★☆☆
適当だった。
【068】 『悩む力』 姜尚中 ★★★★★
今の気分にぴったりでした。★5点というのはルックスで星の数底上げじゃないですよ!ほんとうに。ウェーバーは難しそうなので遠慮しておきますが、漱石を一式読み直したくなる作品です。
【069】 『紅茶を注文する方法』 土屋賢二 ★★★★☆
土屋先生の本は中毒性があります。「次は買うまい」と心に強く誓っても、ついつい手が伸びて買ってしまいます。本書は、先生が雑誌で連載したエッセイをまとめ、満を持して出す本。ちなみに、毎回「満を持して」本を出しているそうです。日本についての記述もありました。「他人の評判しか気にしないでいると、外国に評価されないであろう。」だって。ほんとにそうだよ、にっぽん。
【070】 『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』
森下典子 ★★★★★
お茶を何十年も続けている方のお話。はじめは淡々としていたのですが、後半ぐっとよくなりました。日本の四季の味わいも懐かしくなります。ひとつのことを何十年も続けるのっていいなあ。期待を超える、いい本でした。
【071】 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 北尾トロ ★★★☆☆
傍聴って、一度行ってみたいと思って友達と何回か計画しては挫折。やっぱり日本に帰ったらいかねば。というか、外国人であってもアメリカでもいける(と、アメリカ人の弁護士の人にきいた)ので、一回年休取っていってみようかな。
【072】『鞄に本だけつめこんで』群ようこ ★★★★★
あ、この本絶版なんですね…。「軽いエッセイを書く方」という印象だった群さん。ときどき読んでましたが特にお気に入り作家、というわけでもなかったのだけど、この本で彼女の文才と面白さ(本のセレクションの良さ)に感じ入りました。以降、しばらくわたしのなかで群さんブームが繰り広げられるきっかけとなった本。お奨めです☆
【073】『アメリカ居すわり一人旅』群ようこ ★★★★★
20歳の群さん、アルバイトでお金をためて、ニューヨークへ単身渡米。といいつつ、あてにしていたマンハッタン在住のおばさんには泊めてもらえず、泊まっていたのは郊外のモーテル。はじめてのアメリカのスーパー、フレンドリーだけどちょっと変わった人たち、と、わたしも20歳ちょっとでアメリカに来たときの驚きを再体験できました。後半の、下着の新製品のモニターというちょっと変わったアルバイトの話も面白い。これまたおすすめ。
【074】『またたび東方見聞録』 群ようこ ★★★☆☆
群さんのその後のアジア旅行。日本(京都)含む。だいぶ海外なれされてきた様子がよくわかります。。わたしもそうです…。あーはじめのころの新鮮な気持ちに戻りたい!でも、中東はかなりワンダーで、またいきたいと思いますが。。ほかの作品でも出てきますが、群さんのママのお着物やおうちなどへの散財っぷりが心配。
【075】『本棚から猫じゃらし』群ようこ ★★★★☆
書籍紹介3部作?のひとつらしです。やっぱり第1作の『鞄に本だけつめこんで』のほうが断然よかったですが、こちらにもユニークな本の紹介が満載です。
【076】『膝小僧の神様』群ようこ ★★★☆☆
小学生時代の「あるある」を追体験できる本。お誕生会に呼んでないのに来ちゃう子の話とか。小学生って全体的に「とほほ」ですよね。
【077】『ぢぞうはみんな知っている』 群ようこ ★★★☆☆
どんだけ群さん読んでるんだか…という感じですが。わたしの一時のfad(熱狂)ぶりがお分かりいただけるかと思います。結論としては、わたしは彼女の「本の紹介本」が特別に好きだったようです。
【078】『フューチャリスト宣言』梅田望夫×茂木健一郎 ★★★★★
まずは、おふたりのポジティブなマインドが良かった!あとは、日本でも欧米みたいに「ギャップイヤー」やるといいと思う。わたしも大学のときに留学してよかった。でもさらに(結果論だけど)、大学入学した時点で、浪人経験のある人のほうが人間的に成長しているという気がした。いろいろ悩んだだけあって、人間に厚みがあるというか。こっちの人は会社に言ってる合間に学校に戻ったり、世界を放浪してみたり、しています。そしてそういう人ほどおもしろい。あとは、教授になる資格の件もおもしろかった。日本は論文を書いた数を点数化する方式がはやってるけど、アメリカは「世の中に今までなかったものを生み出したか」がポイントになるらしい。イノベーション力に差が出るわけです。
【079】『日本はどう報じられているか』 石澤靖治 ★★★★☆
中東で「ヒロシマ・ナガサキ」は、9.11の正当化のネタに使われているというくだりにはびっくりしました。でも確かにそう使われてしまってもおかしくない文脈ではある。
【080】『無所属の時間で生きる』城山三郎 ★★★★☆
『毎日が日曜日』(未読)を書いた作者だけあって、企業人が仕事一本で走った後、定年後に時間をどうすごすか、ということがテーマのひとつとなっています。「可処分時間の増加」って恐ろしいのかな。わたしは多趣味人間なのであんまり困りそうにないけど、でも、会社にいってる時間はやはり大きいわけで、これが全部自由になっちゃったらどうなるんだろう!?モーレツ企業人であったわたしの父は現在めっちゃ人生エンジョイしているようですがわたしもかくありたいものです。
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